STEAM教育-教科横断的学び
最近、筑波大学の教育改革に目を付けました。2020年4月から、大学院において、もっと「学際性」と「国際性」を重視した新しい教育システムに移行しました。その改革に重要のポイントが二つあると考えます。
一つは、今まで大学院生が専任教員の指導の下で研究活動を行うシステムでしたが、新しいシステムでは、幅広い学問分野の教員が協働して学位プログラムでの授業と研究指導を行います。
次は、社会における現実の具体的課題に即した「現場力」の養成をいままでより一層重視することです。
その改革の背景には、「急激に変化し複雑な課題を抱える現在の社会において、高度化、多様化する人材養成のニーズに的確に応 えていくためには、従来の発想を越えたさらなる挑戦が必要です。」と永田学長が言いました。
大学の教育改革は小中高の教育方針を左右するとよく言われます。実は、教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成がすでに高等学校学習指導要領にて言及されています。そのアプローチとして、海外で効果的だと実証されているSTEAM教育が挙げられています。
STEAMは科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語です 。科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とし、課題単位で分野横断的に学ぶ教育理念です。体験の中でさまざまな課題を見つける力、物事を様々な面から捉え解決する力、新しい価値を創造する力を育成することを期待できます。
そのSTEAM教育を幼稚園、小学校から行なっている国や地域が少なくないです。「課題意識」を持って、自分が知っていること、周りの環境、様々な出会いから吸収したことを統合的に働かせて課題を解決する脳回路を低年齢から育ててた方がいいと私が思っています。
そう言っても、低年齢の子どもたちが理解できるの
と疑問を持っている方が少なくないと思います。6月にエンパワー教室で行なった一つのプロジェクトを例として、STEAM教育の実践について話します。

パンフルートを作るプロジェクトでした。「Sound」(音、声)の話から入り、何が音/声ですか?どうやって音/声を立てるの?「話す」「拍手」「机を叩く」…たくさんの答えが出ました。
そして、ストローの口につけて吹くと、音が出るよとやってみせる。それから、より短いストローだったら、違う音が出ました!その発見に子どもが大興奮😹

ここは、課題を立てるところです。ではでは、いろんな長さのストローを作ろう!そこで、長さを測る道具、測る方法、同じ単位のcmを使うこと、長いものから短いものへと並ぶことを通して、「長さ」「測る」「比較」という数学の概念の学びに繋がります。

子ども達がそれぞれ違う長さのストローから違う音が出ることに再び興奮していました。何で音が違うんだ?長さが違う!という質問を解けることで科学の学びに繋がります。

ではでは、たくさんの音を立てるから、楽器にできるじゃない?と新たな課題を提示しました。どうしよう?どうやって組み立てる?という課題を解決することで工学の学びに繋がります。最後は、自分のフルートをデザインし、音(音楽)を楽しみました。
このプロジェクトを通して、子ども達に科学、数学、工学の知識でアートを作ったことを体験してもらいました。

最後は、自分のフルートをデザインし、音(音楽)を楽しみました。
このプロジェクトを通して、子ども達に科学、数学、工学の知識でアートを作ったことを体験してもらいました。

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